#リプ来たキャラごとに今思いついた書く予定なんてひとつもない小説の一部分を書く
リクエストはさくひさんより。ありがとうございました!
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「今までお世話になりました」
「……へ?」
ぺこりと頭を下げられて、俺の頭は一瞬真っ白になった。
呆気にとられる俺に構わず、卯月は淡々と言葉を続ける。
「明日からは、何とかひとりでも大丈夫だと思うから。長い間、迷惑かけたな」
「ちょっ、ちょっと待って卯月さん!?」
慌てて彼の肩を両手で掴む。
ちょっと待って、なんでいきなり別れ話!? 喧嘩も何もしてないよな!?
「なんだよ、何慌ててんの?」
「慌てるわ!! なんでいきなり別れ話持ち出して来てんの!?」
ヤだよ俺別れるなんて! と半ば悲鳴のように叫ぶと、卯月は銀色の双眸をぱちんと大きく瞬かせた。
「誰も別れるなんて言ってないけど?」
「だって明日からひとりで大丈夫って……!」
「あぁ、違う違う。夜寝る時の話だよ」
そろそろ寒さも和らいできたからさ。と、ほっとしたように笑う表情にどっと力が抜けた。
「なんだよもー、紛らわしい……」
「ごめんごめん、冬の間、ありがとな。暖かかったよ」
ぽんと軽く肩を叩かれる。
「……おう」
それをちょっと寂しく感じたのは、秘密だ。
リクエストはさくひさんより。ありがとうございました!
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「今までお世話になりました」
「……へ?」
ぺこりと頭を下げられて、俺の頭は一瞬真っ白になった。
呆気にとられる俺に構わず、卯月は淡々と言葉を続ける。
「明日からは、何とかひとりでも大丈夫だと思うから。長い間、迷惑かけたな」
「ちょっ、ちょっと待って卯月さん!?」
慌てて彼の肩を両手で掴む。
ちょっと待って、なんでいきなり別れ話!? 喧嘩も何もしてないよな!?
「なんだよ、何慌ててんの?」
「慌てるわ!! なんでいきなり別れ話持ち出して来てんの!?」
ヤだよ俺別れるなんて! と半ば悲鳴のように叫ぶと、卯月は銀色の双眸をぱちんと大きく瞬かせた。
「誰も別れるなんて言ってないけど?」
「だって明日からひとりで大丈夫って……!」
「あぁ、違う違う。夜寝る時の話だよ」
そろそろ寒さも和らいできたからさ。と、ほっとしたように笑う表情にどっと力が抜けた。
「なんだよもー、紛らわしい……」
「ごめんごめん、冬の間、ありがとな。暖かかったよ」
ぽんと軽く肩を叩かれる。
「……おう」
それをちょっと寂しく感じたのは、秘密だ。
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