#リプ来たキャラごとに今思いついた書く予定なんてひとつもない小説の一部分を書く
手前味噌で申し訳ないですが、拙作の「10年後のふたり」シリーズの設定を使用しています。
リクエストはとうこさんより。ありがとうございました!
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互いに恥ずかしい告白を交し合って二週間、それは突然に訪れた。
「デートしませんか、里中さん」
「……へ」
日課となった寝る前の電話のやり取りで、花村の口から発されたその一言にあたしの頭は真っ白になった。
「いや、そろそろ盆が近いから夏休み取るんだ。折角だからどっか遊びに行かね?」
「え、あ」
「……仕事忙しい?」
「え、えっと、あたしは夏休みお盆とずれちゃうから遠出とかは難しいけど、ふつーの休みはちゃんとあるから、大丈夫!」
慌ててそう答えると、電話の向こうで花村の笑う声がする。
「そっか。そんじゃ沖奈にでも行こうぜ。こっちの夏休み期間あとでメールすっから、都合のいい日折り返してくれ」
「わ、わかった!」
「へへ、楽しみにしてる。そんじゃおやすみ、里中」
「う、うん。花村もおやすみー」
挨拶を交わしあって、ぷつんと通話が切れる。携帯の画面を見ながら、しばし放心。
デートって。
あたしと、花村が?
頭の中で復唱すると、なんだか今更ながらにデートという単語が重みを持ってくる。なにこれ、すっごく顔が熱い。
得体の知れない謎の気恥ずかしさに、あたしは思わずベッドの上でごろんごろんと転がる羽目になったのだった。
手前味噌で申し訳ないですが、拙作の「10年後のふたり」シリーズの設定を使用しています。
リクエストはとうこさんより。ありがとうございました!
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互いに恥ずかしい告白を交し合って二週間、それは突然に訪れた。
「デートしませんか、里中さん」
「……へ」
日課となった寝る前の電話のやり取りで、花村の口から発されたその一言にあたしの頭は真っ白になった。
「いや、そろそろ盆が近いから夏休み取るんだ。折角だからどっか遊びに行かね?」
「え、あ」
「……仕事忙しい?」
「え、えっと、あたしは夏休みお盆とずれちゃうから遠出とかは難しいけど、ふつーの休みはちゃんとあるから、大丈夫!」
慌ててそう答えると、電話の向こうで花村の笑う声がする。
「そっか。そんじゃ沖奈にでも行こうぜ。こっちの夏休み期間あとでメールすっから、都合のいい日折り返してくれ」
「わ、わかった!」
「へへ、楽しみにしてる。そんじゃおやすみ、里中」
「う、うん。花村もおやすみー」
挨拶を交わしあって、ぷつんと通話が切れる。携帯の画面を見ながら、しばし放心。
デートって。
あたしと、花村が?
頭の中で復唱すると、なんだか今更ながらにデートという単語が重みを持ってくる。なにこれ、すっごく顔が熱い。
得体の知れない謎の気恥ずかしさに、あたしは思わずベッドの上でごろんごろんと転がる羽目になったのだった。
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