#リプ来たキャラごとに今思いついた書く予定なんてひとつもない小説の一部分を書く
観月さん(@mituki_mut)家の自宅主くん、槙原怜司くんをお借りしています。
リクエストは勿論観月さん。ありがとうございました!
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「はぁ……」
不慮の事故により、えらく軽くなってしまった財布の中身を見て小さく溜息を吐く。
まさかブラウザゲームに3万もぶっ込まれるとは思わなかった。流石にそれだけの金を投じただけあってお目当てのものは入手出来たようなので嬉しそうなのはいいのだが、その代償は大きい。
少し複雑な心持で、パソコンに向かう怜司の華奢な背中を見る。
(まぁ、悪いことばっかじゃねーけどさ)
最近の怜司はなかなかアクティブだ。
テレビに影響を受けて格付けチェックを仕掛けてみたり、捨て猫を拾ってきたり、ブラウザゲームに手を出してみたり、コンビニにひとりで出かけてみたり。周囲にあるものに興味を持つことや自主的にできることが増えてきた。
少しずつではあるけれど、泣いたり笑ったり感情も外に出すようになってきたので、俺が毎回なにかしら痛い目を見ている事実さえどこかに置いておけば、結構いい兆候なのかもしれない。
(俺だって、怜司が楽しかったり嬉しかったりするのは、嬉しいんだよ。けどさ)
……せめて食らうダメージが低くなれば、もう少し素直に喜べる気がするんだけれど。
「……ようすけ? どうかした?」
妙に静かにしている俺のことが気になったのか、怜司がすこしきょとんとした表情で振り向く。
「あー、いや、何でもないよ」
その表情を曇らせたくなくて曖昧な笑みを返せば、そう、と呟いて怜司は再びパソコンに向き直った。悲しいかな、俺への興味は現在ゲームより低いらしい。
(…………取りあえず、当面の問題として食費どうすっかな……)
切実な悩みを見透かしたように、足元で腹が減ったといちが鳴いた。
観月さん(@mituki_mut)家の自宅主くん、槙原怜司くんをお借りしています。
リクエストは勿論観月さん。ありがとうございました!
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「はぁ……」
不慮の事故により、えらく軽くなってしまった財布の中身を見て小さく溜息を吐く。
まさかブラウザゲームに3万もぶっ込まれるとは思わなかった。流石にそれだけの金を投じただけあってお目当てのものは入手出来たようなので嬉しそうなのはいいのだが、その代償は大きい。
少し複雑な心持で、パソコンに向かう怜司の華奢な背中を見る。
(まぁ、悪いことばっかじゃねーけどさ)
最近の怜司はなかなかアクティブだ。
テレビに影響を受けて格付けチェックを仕掛けてみたり、捨て猫を拾ってきたり、ブラウザゲームに手を出してみたり、コンビニにひとりで出かけてみたり。周囲にあるものに興味を持つことや自主的にできることが増えてきた。
少しずつではあるけれど、泣いたり笑ったり感情も外に出すようになってきたので、俺が毎回なにかしら痛い目を見ている事実さえどこかに置いておけば、結構いい兆候なのかもしれない。
(俺だって、怜司が楽しかったり嬉しかったりするのは、嬉しいんだよ。けどさ)
……せめて食らうダメージが低くなれば、もう少し素直に喜べる気がするんだけれど。
「……ようすけ? どうかした?」
妙に静かにしている俺のことが気になったのか、怜司がすこしきょとんとした表情で振り向く。
「あー、いや、何でもないよ」
その表情を曇らせたくなくて曖昧な笑みを返せば、そう、と呟いて怜司は再びパソコンに向き直った。悲しいかな、俺への興味は現在ゲームより低いらしい。
(…………取りあえず、当面の問題として食費どうすっかな……)
切実な悩みを見透かしたように、足元で腹が減ったといちが鳴いた。
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