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書き散らかしたもの置き場
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#リプ来たキャラごとに今思いついた書く予定なんてひとつもない小説の一部分を書く
リクエストは観月さんより。ありがとうございました!
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 ぴいぃ、と高く鳥の声がする。
 その声に、三日月宗近はふとその面を上げた。
 今のは何の鳥の鳴き声であろうか。遠い昔に聞いたことのあるような、そうでないような。
 取り留めもなく考えながら、三日月はてくてくと歩を進める。目的地はこれといってない。ただ、気の向くままに歩いているだけだ。

 三日月は、散歩が好きである。
 己が足で大地を踏みしめ、美しい山野の景色を眺め、風の音を聞き、その中に季節の匂いを嗅ぎ取る。
 五感の全てで世界を感じる。そのことが、とてつもなく面白く、そして嬉しいことであるからだ。
 刀として創り出された己には、生涯出来ないと思っていたことが出来る。
 人の身体を与えられたのは「歴史修正主義者と戦う」という理由に寄るものだけれども、それでもこの体験は悪くない。
「ふふ、長生きはするものよ」
 小さく笑うと、どこかでまた鳥が鳴いた。
「善哉、善哉」

↓↓↓一方そのころの本丸↓↓↓

「おいまた三日月爺いなくなってんぞ!?」
「えっ嘘!?」
「そんな馬鹿な、だってGPSの反応は本丸内に……!」
「部屋に置き去りにされてた」
「あの爺あれほど持ち歩けと言ったのに!!!」
「探せ、そう遠くへは行っていないはずだっ!!!」
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