#リプ来たキャラごとに今思いついた書く予定なんてひとつもない小説の一部分を書く
リクエストは蔦さん(つがるさん)より。ありがとうございました!
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ぽつん、と鼻先に、突然水滴が落ちてきた。
それにつられるように空を仰ぐ。視界を埋め尽くすのは澄んだ青色、今日は雲一つない晴天だ。
眩い日の光に目を細めながら、小狐丸ははて、と首を傾げた。
「そんなところで何してるんだい、小狐丸」
不意に、背中に声が掛けられる。良く聞き知るその声は、彼の主こと審神者のものだった。
「あぁ、これはぬしさま。いえ、このような陽気であるというのに、どこかから雨粒が落ちてきたようでして」
「雨?」
審神者が小狐丸と同じように空を見上げた瞬間、再び水が落ちてきた感触がした。今度は手だ。
「ほら、また」
小狐丸が差し出した手に水滴を認めた審神者は、あぁ、成程と一つ頷く。
「狐の嫁入りか」
聞き慣れない単語に、小狐丸はこてんと首を傾げた。
「きつねの、よめいり? 私はどこにも輿入れの予定はありませんが……はっ、もしやこんのすけ殿か鳴狐殿が!? それは目出度い!」
「ぶふっ」
「……? ぬしさま、突然どうかいたしましたか、蹲ってしまわれて。御気分でも優れませんか?」
「いや気にしないで、その発想は無かっただけだから」
リクエストは蔦さん(つがるさん)より。ありがとうございました!
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ぽつん、と鼻先に、突然水滴が落ちてきた。
それにつられるように空を仰ぐ。視界を埋め尽くすのは澄んだ青色、今日は雲一つない晴天だ。
眩い日の光に目を細めながら、小狐丸ははて、と首を傾げた。
「そんなところで何してるんだい、小狐丸」
不意に、背中に声が掛けられる。良く聞き知るその声は、彼の主こと審神者のものだった。
「あぁ、これはぬしさま。いえ、このような陽気であるというのに、どこかから雨粒が落ちてきたようでして」
「雨?」
審神者が小狐丸と同じように空を見上げた瞬間、再び水が落ちてきた感触がした。今度は手だ。
「ほら、また」
小狐丸が差し出した手に水滴を認めた審神者は、あぁ、成程と一つ頷く。
「狐の嫁入りか」
聞き慣れない単語に、小狐丸はこてんと首を傾げた。
「きつねの、よめいり? 私はどこにも輿入れの予定はありませんが……はっ、もしやこんのすけ殿か鳴狐殿が!? それは目出度い!」
「ぶふっ」
「……? ぬしさま、突然どうかいたしましたか、蹲ってしまわれて。御気分でも優れませんか?」
「いや気にしないで、その発想は無かっただけだから」
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